コーレルドローエッセンシャルズ
CorelDRAW ESSENTIALS 4
Corel DRAW Essentials X5 特別優待/アップグレード版
動作OS [ Windows Vista/XP ]
コーレルのドローグラフィックソフト CorelDRAW ESSENTIALS 4を使って、イラストを描いてみましょう。
コーレルドローエッセンシャルを起動すると、このような画面になっています(これはバージョン2の画面で、以下の解説もバージョン2で説明をしていますが、基本的には4も同様です)。
この画面では画面の上に図形を描くツールがあり、カラーは右の方から選択になっていますが、ツールバーの位置は変更できます。
基準の線に合わせる
まずは図形を描いてコピーしながら、簡単な花のイラストを描いてみましょう。
花びらと茎と葉だけの単純な花ですが、この絵ではどんな方法が使用されているでしょうか。
正確に配置できる
花びらに注目です。8枚の花びらは1枚を描いてコピーして回転と移動させたものです。回転や移動は人間の目の感覚でもある程度はできますが、正確ではありません。何も指標がなくやると難しいものです。
そこで花びらを回転させるときは数値で指定。8枚ですから1枚が45度ずつ回転すればOKです。
その場で回転しただけでは、きれいに花の形に揃いません。そこで、グリッドやガイドラインにスナップさせます。
基準の線であるグリッドやガイドラインにスナップさせると、縦横ともにきれいに揃うので、さかさまにして見ても同じように見える花のイラストができました。
変化をつける
上のイラストのように、図形を変形されて色をつけただけでも良いのですが、少し物足りないようにも感じます。そこで形や色を工夫してみましょう。
グラデーション
葉はフリー線で描きます。フリー線のなめらかさをあげれば、ぐにゃぐにゃと描いてもきれいな線にしてくれるので、なめらかな形状に描くことができます。
花びらを2色の筒状グラデーション、葉や茎にもグラデーションをつけてみます。背景をページ枠の追加でつくり、ここにもグラデーションを3色でつくります。
こんな感じにすると、上の単純イラストとは少し違う印象です。線で描いたり、色をグラデーションでつけると、シンプルイラストから少しリアルに近づきます。
ページレイアウトも得意
ドロー系のソフトはグラフィックソフトであり、印刷物をデザインするソフトでもあるので、ページレイアウトも得意です。
パンフレットや社内の印刷物など、文字とイラストや写真を組み合わせて雑誌のように表現するときに、文字の廻りこみや、ドロップキャップなどの表現、曲線に沿った文字の配置など、ワープロソフトよりも楽にできます。
もう少し凝ったグラフィックも
もちろんゴーレルドローが元なので、いろいろな効果を使用したグラフィックも可能です。宇宙のイメージイラストを描いてみました。
良い点
上位版と比較すると機能は制限されていますが、グラフィックが専門ではない人が、仕事や家庭での文書やイラスト作成に使用するには、十分な機能だと思います。
イラストレーターに現時点で格安版がないので、一般のユーザーにはお買い得感のあるドローソフトでしょう。もっと高度な機能が欲しい方は、上位版のコーレルドロー13のパッケージを使用するといいでしょう。
多くのファイル形式が開けるので、他のソフトとの互換性もあります。PDFなどの出力機能も充実。
少し残念な点
ドローソフトの特徴ではありますが、操作が少し重たい印象です。ノートパソコンの低パワーのものでは、たくさんの図形などを使ったイラストや文書作成は少し苦しいと思います。
この手のソフトは少し勉強しながら操作しないと、満足のいく使用感を得られない場合があるのですが、解説の本が少ないのが欠点。カーネルメディアより1冊がでている程度です。
CorelDRAW ESSENTIALS3オフィシャルガイド―コーレル公認
コーレル公認ガイドブックが1冊出版されていて、基本から実用的な事項までまとめられています。
使用のポイント
写真の切り抜きやイラストや文書の自由で正確な配置など、ドローグラフィックとページレイアウトソフトの基本機能は充実しているので、ワープロソフトの代わりに乗り換える方も多いと思います。
ベジエ曲線の扱いに慣れると、さらに自由なイラストを作成できるでしょう。